エンドキサン錠50mg


作成又は改訂年月

**2014年9月改訂(第13版,日局16第2追補の制定に基づく改訂)

*2011年9月改訂

日本標準商品分類番号

874211

日本標準商品分類番号等

効能又は効果追加承認年月(最新)
2011年9月

薬効分類名

アルキル化剤

承認等

販売名
エンドキサン錠50mg

販売名コード

YJコード
4211002F1044

承認・許可番号

承認番号
21900AMX01512
欧文商標名
Endoxan

薬価基準収載年月

2007年12月

販売開始年月

1992年10月

貯法・使用期限等

**貯 法

気密容器・室温保存

使用期限

外箱等に表示(使用期間3年)

**日本薬局方

シクロホスファミド錠

規制区分

劇薬,処方箋医薬品注1)

注1) 注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

成分・含量(1錠中)

シクロホスファミド水和物53.45mg
(無水物として50mgに相当)

添加物

乳糖水和物,トウモロコシデンプン,グリセリン,リン酸水素カルシウム水和物,ゼラチン,タルク,ステアリン酸マグネシウム,モンタン酸エステルワックス,ポリソルベート20,カルメロースナトリウム,ポビドンK25,軽質無水ケイ酸,マクロゴール35000,沈降炭酸カルシウム,酸化チタン,精製白糖

性状

性状・剤形

白色の円形の糖衣錠で,においはない。

外形

大きさ

直径 約8.1mm
厚さ 約4.6mm

重量

約0.24g

*警告

1. 本剤とペントスタチンを併用しないこと。[外国においてシクロホスファミドとペントスタチンとの併用により,心毒性が発現し死亡した症例が報告されている1)。]
2. 本剤を含むがん化学療法は,緊急時に十分対応できる医療施設において,がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては,各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意すること。また,治療開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し,同意を得てから投与すること。
3. 治療抵抗性のリウマチ性疾患に本剤を投与する場合には,緊急時に十分対応できる医療施設において,本剤についての十分な知識と治療抵抗性のリウマチ性疾患治療の経験を持つ医師のもとで行うこと。
4. ネフローゼ症候群に本剤を投与する場合には,緊急時に十分対応できる医療施設において,本剤についての十分な知識とネフローゼ症候群治療の経験を持つ医師のもとで行うこと。

禁忌

(次の患者には投与しないこと)

1. ペントスタチンを投与中の患者1)[「相互作用」の項参照]
2. 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
3. 重症感染症を合併している患者

効能・効果*用法・用量*

効能又は効果/用法及び用量

1. 下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解
多発性骨髄腫,悪性リンパ腫(ホジキン病,リンパ肉腫,細網肉腫),乳癌
急性白血病,真性多血症,肺癌,神経腫瘍(神経芽腫,網膜芽腫),骨腫瘍
ただし,下記の疾患については,他の抗腫瘍剤と併用することが必要である。
慢性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病,咽頭癌,胃癌,膵癌,肝癌,結腸癌,子宮頸癌,子宮体癌,卵巣癌,睾丸腫瘍,絨毛性疾患(絨毛癌,破壊胞状奇胎,胞状奇胎),横紋筋肉腫,悪性黒色腫

(1) 単独で使用する場合
通常,成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日100〜200mgを経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
(2) 他の抗腫瘍剤と併用する場合
単独で使用する場合に準じ,適宜減量する。

2. 治療抵抗性の下記リウマチ性疾患
全身性エリテマトーデス,全身性血管炎(顕微鏡的多発血管炎,ヴェゲナ肉芽腫症,結節性多発動脈炎,Churg-Strauss症候群,大動脈炎症候群等),多発性筋炎/皮膚筋炎,強皮症,混合性結合組織病,及び血管炎を伴う難治性リウマチ性疾患

通常,成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日50〜100mgを経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。

3. ネフローゼ症候群(副腎皮質ホルモン剤による適切な治療を行っても十分な効果がみられない場合に限る。)

通常,成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日50〜100mgを8〜12週間経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
通常,小児にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日2〜3mg/kgを8〜12週間経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減するが,通常1日100mgまでとする。原則として,総投与量は300mg/kgまでとする。

*効能・効果に関連する使用上の注意

ネフローゼ症候群に対しては,診療ガイドライン2)〜4)等の最新の情報を参考に,本剤の投与が適切と判断される患者に投与すること。

*用法・用量に関連する使用上の注意

ネフローゼ症候群に対し本剤を投与する際は,本剤の投与スケジュールについて,国内のガイドライン2)〜4)等の最新の情報を参考にすること。

*使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1. 肝障害のある患者[肝障害が増悪するおそれがある。]
2. 腎障害のある患者[腎障害が増悪するおそれがある。]
3. 骨髄抑制のある患者[骨髄抑制が増強するおそれがある。]
4. 感染症を合併している患者[骨髄抑制作用により,感染症が増悪するおそれがある。]
5. 水痘患者[致命的な全身障害があらわれることがある。]
6. 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]

重要な基本的注意

1. 骨髄抑制,出血性膀胱炎等の重篤な副作用が起こることがあるので,頻回に臨床検査(血液検査,尿検査,肝機能・腎機能検査等)を行うなど,患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には,減量,休薬等の適切な処置を行うこと。出血性膀胱炎の防止のため尿量の増加を図ること。また,使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ,遷延性に推移することがあるので,投与は慎重に行うこと。
2. 感染症,出血傾向の発現又は増悪に十分注意すること。
3. 小児等に投与する場合には,副作用の発現に特に注意し,慎重に投与すること。
4. 小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には,性腺に対する影響を考慮すること。なお,シクロホスファミドの総投与量の増加により,男女とも性腺障害のリスクが増加するとの報告がある5)
5. 二次性悪性腫瘍(急性白血病,骨髄異形成症候群,悪性リンパ腫,膀胱腫瘍,腎盂・尿管腫瘍等)が発生したとの報告があるため,本剤の投与終了後も長期間経過を観察するなど十分注意すること。なお,シクロホスファミドの総投与量の増加により,発癌のリスクが増加するとの報告がある5)

相互作用

相互作用の概略

本剤は,主に肝代謝酵素CYP2B6で代謝され,活性化される。また,CYP2C8,2C9,3A4,2A6も本剤の代謝に関与していることが報告されている。

併用禁忌

(併用しないこと)

1.

薬剤名等
ペントスタチン
 コホリン

臨床症状・措置方法
骨髄移植の患者で,本剤投与中にペントスタチンを単回投与したところ,錯乱,呼吸困難,低血圧,肺水腫等が認められ,心毒性により死亡したとの報告がある。また,動物試験(マウス)においてペントスタチン(臨床用量の10倍相当量)とシクロホスファミド(LD50前後)又はその類縁薬であるイホスファミド(LD50前後)を同時期に単回投与したとき,それぞれを単独投与したときに比べて死亡率の増加が認められた1)

機序・危険因子
明らかな機序は不明である。本剤は用量依存性の心毒性があり,ペントスタチンは心筋細胞に影響を及ぼすATPの代謝を阻害する。両剤の併用により心毒性が増強すると考えられている1)

併用注意

(併用に注意すること)

1. 薬剤名等
他の抗悪性腫瘍剤
アロプリノール
放射線照射

臨床症状・措置方法
骨髄抑制等の副作用が増強することがあるので,異常が認められた場合には,減量,休薬等の適切な処置を行うこと。

機序・危険因子
共に骨髄抑制作用を有する。

2. 薬剤名等
フェノバルビタール

臨床症状・措置方法
本剤の作用が増強することがある。

機序・危険因子
フェノバルビタールの酵素誘導により本剤の活性型への変換が促進される。

3. 薬剤名等
副腎皮質ホルモン
クロラムフェニコール

臨床症状・措置方法
本剤の作用が減弱することがある。

機序・危険因子
副腎皮質ホルモン,クロラムフェニコールは肝における本剤の代謝を競合的に阻害し,活性化を抑制する。

4. 薬剤名等
インスリン

臨床症状・措置方法
血糖降下作用が増強されることがある。

機序・危険因子
本剤がインスリン抗体の生成を阻害するため,遊離のインスリン量が多くなり,血糖降下作用が増強される。

5. 薬剤名等
オキシトシン

臨床症状・措置方法
オキシトシンの作用が増強されることがある。

機序・危険因子
機序は不明

6. 薬剤名等
バソプレシン

臨床症状・措置方法
バソプレシンの作用が減弱されることがある。

機序・危険因子
本剤がバソプレシンの排泄を増加させる。

7. 薬剤名等
アントラサイクリン系薬剤
 ドキソルビシン塩酸塩,エピルビシン塩酸塩等

臨床症状・措置方法
心筋障害が増強されるおそれがある。また,これらの薬剤との併用療法終了後に遅発性心毒性が発現したとの報告があるため,治療終了後も長期間経過を観察するなど十分注意すること。

機序・危険因子
明らかな機序は不明であるが,共に心筋障害を有する。

8. 薬剤名等
脱分極性筋弛緩剤
 スキサメトニウム等

臨床症状・措置方法
脱分極性筋弛緩剤の作用が増強され,遷延性無呼吸を起こすおそれがある。

機序・危険因子
本剤がコリンエステラーゼによる脱分極性筋弛緩剤の分解を阻害すると考えられている。

副作用

副作用等発現状況の概要

エンドキサンP錠の承認時における安全性評価対象例42例中,臨床検査値の異常変動を含む副作用は32例(76%)に認められた6)〜8)
(※:エンドキサンP錠は本剤の旧販売名)

重大な副作用

1. ショック,アナフィラキシー(頻度不明):ショック,アナフィラキシーがあらわれることがあるので,観察を十分に行い,血圧低下,呼吸困難,喘鳴,蕁麻疹,不快感等があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
2. 骨髄抑制(頻度不明):汎血球減少,貧血,白血球減少,血小板減少,出血があらわれることがあるので,本剤投与期間中には末梢血液の観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与間隔の延長,減量,休薬等の適切な処置を行うこと。
3. 出血性膀胱炎,排尿障害(頻度不明):出血性膀胱炎,排尿障害があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,減量,休薬等の適切な処置を行うこと。[「重要な基本的注意」の項参照]
4. イレウス,胃腸出血(0.1〜5%未満):イレウス,胃腸出血があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
5. 間質性肺炎,肺線維症(0.1〜5%未満):間質性肺炎,肺線維症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6. 心筋障害,心不全(0.1〜5%未満):心筋障害,心不全があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
7. 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明):低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム排泄量の増加,高張尿,痙攣,意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので,このような場合には投与を中止し,水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。
8. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明):中毒性表皮壊死融解症,皮膚粘膜眼症候群があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
9. 肝機能障害,黄疸(頻度不明):肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,肝機能検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
10. 急性腎不全(頻度不明):急性腎不全等の重篤な腎障害があらわれることがあるので,腎機能検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

以下のような副作用があらわれた場合には,必要に応じて,減量,休薬又は中止するなどの適切な処置を行うこと。

肝臓
0.1〜5%未満 
肝障害,黄疸,コリンエステラーゼ値の低下等

腎臓
5%以上又は頻度不明 
乏尿による尿浸透圧の上昇,蛋白尿,浮腫等

消化器
5%以上又は頻度不明 
悪心・嘔吐

消化器
0.1〜5%未満 
食欲不振,味覚異常,口渇,潰瘍性口内炎,胸やけ,おくび,腹部膨満感,腹痛,便秘,下痢等

過敏症
5%以上又は頻度不明 
発疹等

皮膚
5%以上又は頻度不明 
脱毛,皮膚炎,色素沈着,爪の変形・変色等

精神神経系
5%以上又は頻度不明 
倦怠感

精神神経系
0.1〜5%未満 
頭痛,眩暈,不眠

精神神経系
0.1%未満 
運動失調等

呼吸器
0.1〜5%未満 
肺水腫等

循環器
0.1〜5%未満 
心電図異常,心悸亢進,低血圧等

内分泌
0.1〜5%未満 
副腎皮質機能不全,甲状腺機能亢進等

性腺
0.1〜5%未満 
無精子症,卵巣機能不全,無月経等

その他
5%以上又は頻度不明 
低ナトリウム血症

その他
0.1〜5%未満 
発熱,創傷の治癒遅延,高血糖,CK(CPK)上昇

高齢者への投与

高齢者では,生理機能が低下していることが多く,副作用があらわれやすいので,用量並びに投与間隔に留意すること。

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[催奇形性を疑う症例報告があり,また,動物試験(ラット)で催奇形作用が報告されている。]
2. 授乳婦に投与する場合には,授乳を中止させること。[乳汁中に分泌されることが報告されている。]

小児等への投与

1. 自覚的並びに他覚的症状の寛解,治療抵抗性のリウマチ性疾患の場合:低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない。[「重要な基本的注意」の項参照]
2. ネフローゼ症候群の場合:低出生体重児,新生児又は乳児に対する安全性は確立していない。[「重要な基本的注意」の項参照]

適用上の注意

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)

その他の注意

本剤を投与した雄ラットを,本剤を投与しない雌ラットと交配させたところ,胎児の死亡増加及び奇形を認めたとの報告がある9)

薬物動態

1. 代謝

(1) 本剤は,主に肝代謝酵素CYP2B6で代謝され,活性化される。また,CYP2C8,2C9,3A4,2A6も本剤の代謝に関与していることが報告されている10)。(in vitro
(2) 代謝物11):4-ヒドロキシシクロホスファミド,アルドホスファミド,ホスファミドマスタード,アクロレイン,4-ケトシクロホスファミド,カルボキシホスファミド
(※:活性代謝物)

2. 排泄
(外国人によるデータ)

(参考)

(1) 各種の悪性腫瘍患者26例に,14C-標識シクロホスファミド6.8〜80mg/kgを静脈内投与した場合,尿中には投与量の約62%が2日以内に,約68%が4日以内に排泄された。また,糞便中には投与量の約1.8%が4日以内に排泄され,呼気中には投与量の約0.9〜1.4%が4日以内に排泄された12)。(※:一部承認外の高用量を含む。)
(2) 大部分は不活性代謝物として尿中に排泄され11),活性代謝物の尿中排泄率は12時間で投与量の約1%13),未変化体の尿中排泄率は24時間で投与量の約10%であった14)

3. その他
血漿蛋白結合率:シクロホスファミド12〜24%11)(外国人によるデータ)

薬効薬理

1. 薬理作用
抗腫瘍効果

(1) 動物移植性腫瘍に対する効果(in vivo
マウスのEhrlich癌,Bashford癌,ラットの吉田肉腫,Walker癌,Jensen肉腫等に対して明らかな腫瘍増殖抑制効果を示し,マウスL1210白血病,ラット腹水肝癌AH13等のほか多くの動物移植性腫瘍に対して延命効果を認めている15)〜18)

(2) 細胞学的効果(in vitro
ラット吉田肉腫の試験において,短時間内に分裂像の減少,異常分裂像がみられ,細胞の膨化,核の崩壊,細胞質の融解を認めた19)

2. 作用機序
シクロホスファミドは生体内で活性化された後,腫瘍細胞のDNA合成を阻害し,抗腫瘍作用をあらわすことが認められている。

(1) マウスEhrlich癌(腹水型)に75mg/kgを腹腔内投与し,腫瘍細胞の核酸合成に及ぼす影響をみたところ,DNA及びRNAの合成を共に抑制したがDNAの方をより著明に抑制した20)
(2) マウスEhrlich癌(腹水型)に30,60,120mg/kgを腹腔内に投与した場合,いずれの投与量においても,腫瘍細胞分裂周期のG2期(分裂前期)に作用し,M期(分裂期)への移行を遅らせ,その結果として細胞の増殖を抑制した。
なお,120mg/kg投与群においてはS期(DNA 合成期)にも作用した21)

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称:シクロホスファミド水和物(JAN)[日局]
Cyclophosphamide Hydrate

化学名:N,N-Bis(2-chloroethyl)-3,4,5,6-tetrahydro-2H-1,3,2-oxazaphosphorin-2-amine 2-oxide monohydrate

分子式:C7H15Cl2N2O2P・H2O

分子量:279.10

化学構造式:

性状:白色の結晶又は結晶性の粉末で,においはない。
酢酸(100)に極めて溶けやすく,エタノール(95),無水酢酸又はクロロホルムに溶けやすく,水又はジエチルエーテルにやや溶けやすい。

融点:45〜53℃

分配係数:4.27[1-オクタノール/水]

包装

エンドキサン錠50mg:PTP100錠(10錠×10)

主要文献及び文献請求先

*主要文献

〔文献請求番号〕

1)
Gryn,J.et al.:Bone Marrow Transplantation,1993,12,217〔199302440〕

2)
小児ネフローゼ症候群薬物治療ガイドライン作成委員会.小児特発性ネフローゼ症候群薬物治療ガイドライン1.0版:日本小児腎臓病学会雑誌,2005,18(2),170〔201101118〕

3)
厚生労働省難治性疾患克服研究事業進行性腎障害に関する調査研究班 難治性ネフローゼ症候群分科会.ネフローゼ症候群診療指針:日本腎臓学会誌,2011,53(2),78〔201101119〕

4)
エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン 2009:日本腎臓学会編,2009〔201101194〕

5)
Philibert,D.et al.:Nat.Clin.Pract.Nephrol.,2008,4(10),550〔201101120〕

6)
森本健ほか:社内資料(乳癌の術後再発予防における使用経験,1988)〔198801998〕

7)
吉田穣:社内資料(早期乳癌の術後再発予防における使用経験,1988)〔198801999〕

8)
中里博昭ほか:社内資料(胃癌の術後再発予防等における使用経験,1988)〔198801997〕

9)
Trasler,J.M.,et al.:Nature,1985,316,144〔198503489〕

10)
Chang,T.K.H.et al.:Cancer Res.,1993,53(23),5629〔199302712〕

11)
藤田浩:抗癌剤の薬理動態,1986,pp.9-22,メディカルレビュー社,大阪

12)
Bagley,C.M.et al.:Cancer Res.,1973,33,226〔197300522〕

13)
Wagner,T.et al.:J.Cancer Res.Clin.Oncol.,1981,100,95〔198101631〕

14)
Wagner,T.et al.:Contr.Oncol.,1987,26,69〔198702357〕

15)
Sugiura,K.et al.:Cancer Res.,1961,21,1412〔196100101〕

16)
山口健二ほか:基礎と臨床,1982,16(6),2997〔198200661〕

17)
桜井欽夫ほか:最新医学,1961,16(6),1729〔196100102〕

18)
Venditti,J.M.et al.:Cancer Res.,1959,19,986〔195900062〕

19)
海老名敏明ほか:日本臨牀,1961,19(10),1990〔196100005〕

20)
Liss,E.et al.:Antimicrob.Agents Chemother.,1965,493〔196500117〕

21)
Palme,G.et al.:Antimicrob.Agents Chemother.,1965,497〔196500116〕

文献請求先

主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。

 

塩野義製薬株式会社 医薬情報センター

〒541-0045 大阪市中央区道修町3丁目1番8号

電話0120-956-734

FAX 06-6202-1541

http://www.shionogi.co.jp/med/

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

ドイツバクスター社提携

製造販売元
塩野義製薬株式会社

〒541-0045 大阪市中央区道修町3丁目1番8号