原則禁忌
(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること)
- 1.
- 一般状態の極度に悪い患者
- 2.
- 気管支喘息のある患者[喘息発作を誘発するおそれがある。]
- 3.
- 重篤な心障害のある患者[本剤投与により、血圧低下、不整脈、徐脈等の報告があり、重篤な心障害患者においては症状が悪化するおそれがある。]
- 4.
- 重篤な肝障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 5.
- 重篤な腎障害(無尿等)のある患者[本剤の主たる排泄経路は腎臓であり、腎機能低下患者では排泄遅延から急性腎不全等、症状が悪化するおそれがある。]
- 6.
- マクログロブリン血症の患者[類薬において静脈性胆嚢造影で血液のゼラチン様変化をきたし、死亡したとの報告がある。]
- 7.
- 多発性骨髄腫の患者[多発性骨髄腫の患者で特に脱水症状のある場合、腎不全(無尿等)があらわれるおそれがある。]
- 8.
- テタニーのある患者[血中カルシウムの低下により、症状が悪化するおそれがある。]
- 9.
- 褐色細胞腫のある患者及びその疑いのある患者[血圧上昇発作があらわれるので副腎静脈造影は避けること。やむを得ず動脈より注入する場合には静脈確保の上、フェントラミン等のα遮断薬を投与し、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。]
|